大阪星光
大阪星光学院中学校 算数 2020(R2)入試分析
今回は大阪星光学院中学を扱います。
【入試資料分析】
2017年度の入試概要は
志願者数:804名→741名→683名→755人→769人→737人
受験者数:765名→713名→653名→730人→733人→695人
合格者数:313名→298名→311名→284人→298人←297人
実質倍率:2.4倍→2.4倍→2.1倍→2.6倍→2.5倍→2.3倍
例年程度の倍率となりました。
点数情報は
国語(120点満点)
受験者平均:76.4→76.9→73.3→63.1→75.9→72.8
合格者平均:82.1→84.2→79.7→67.9→84.3→79.6
算数(120点満点)
受験者平均:77.4→79.7→72.8→68.3→55.6→68.4
合格者平均:95.0→91.6→87.4→88.3→74.8→82.2
理科(80点満点)
受験者平均:63.0→51.8→54.4→60.3→52.4→53.9
合格者平均:66.8→56.5→60.1→68.3→57.1→58.8
社会(80点満点)
受験者平均:59.1→55.9→55.0→57.7→60.5→59.3
合格者平均:62.1→59.3→58.2→61.9→64.6→63.5
総点(400点満点)
受験者平均:275.6→267.9→257.6→248.1→242.4→253.8
合格者平均:307.7→297.8→289.1→286.3→281.4→285.3
となっています。
算数は今年も最も差がつきやすい科目となりました。
【問題分析】
大問1…(1)連分数の問題です。分子が1になるように分母分子を割っていきますが一度やったことある人は有利だったかもしれません。(2)同位角、錯角。折り返しで同じ角度など使う基礎的な問題です。あわせたい。(3)基本的な場合の数の問題です、瞬殺できるように仕上げていきたい。(4)典型的な差集め算の応用問題です。必ずあわせたい。(5)回転により同じ長さのところのチェックと、直角三角形の角度に○や×を書いていって相似を見極める問題です。よく練習していると思うので必ずあわせたい。
大問2…(1)(2)(3)角速度など考える問題です。Pが動くわけでもないし、素早く満点をとりたいところです。
大問3…三角数の問題ですが、見た目的に少しわかりにくいです。奇数の段は左端から始まり、偶数の段は上端から始まります。(1)は簡単ですが(2)は処理能力も求められているので鍛えておきましょう。
大問4…共通部分を何とかする問題です。(1)の共通部分は三角柱でわかりやすいです。(2)は水平な断面考えると正方形なので四角すいになります。
大問5…星光らしい図形の問題です。(1)(2)はAと柱の角を直線で結ぶと影がわかります。(3)今回はこれを扱います。
(問題)R2 大阪星光学院中学 算数 大問5(3)
右の図のように,幅6mの歩道と車道があり,歩道内の図の位置に柱が立っています。また,車道の真ん中を幅2mの車が上方から下方に向かって走っています。歩道,車道とも十分に長いものとします。
(3)太郎君が地点Bに立っていて,車が柱のかげに完全に隠れると同時に,矢印の方向に毎秒1mの速さで歩道の真ん中を歩き始めました。車の一部が見え始めるのは,太郎君が歩き始めてから[ ]秒後です。
[解説]
(3) 太郎君と柱の角を結んだ直線と、車のサイドを通る直線との交点がどう進むかシャドーを考えます。
図のように赤とオレンジの角については左から毎秒2/3m,4/3m
青と紫は毎秒4m,6mとなります。
車が柱のかげに完全に隠れたときから2秒後は(2)からまだ柱のかげに完全に隠れています。
そして赤より青のシャドーが前になります。
4秒後には紫よりもオレンジのシャドーの方が後ろになります。
オレンジのシャドーは左も右も車の速さにおいつけません。
しかし青のシャドーは左が毎秒4mの速さで車の速さが毎秒4.5mより
4.5-4=0.5より毎秒0.5で近づくことになります。
2秒後から車の左下がシャドーにぶつかるのは(7-2)÷0.5=10秒
つまり2+10=12秒後とわかりました。
影の問題はよく出題される範囲なので解き方をマスターしておきたいです。
整理して解けるようにしておけば合格に近づきます!(畠田)
大阪星光学院中学校 算数 2018(H30)入試分析
大阪星光学院を扱いと思います。
2017年度の入試概要は
志願者数:804名→741名→683名→755人
受験者数:765名→713名→653名→730人
合格者数:313名→298名→311名→284人
実質倍率:2.4倍→2.4倍→2.1倍→2.6倍
競争率は最近では高めでした。
点数情報は
国語(120点満点)
受験者平均:76.4→76.9→73.3→63.1
合格者平均:82.1→84.2→79.7→67.9
算数(120点満点)
受験者平均:77.4→79.7→72.8→68.3
合格者平均:95.0→91.6→87.4→88.3
理科(80点満点)
受験者平均:63.0→51.8→54.4→60.3
合格者平均:66.8→56.5→60.1→68.3
社会(80点満点)
受験者平均:59.1→55.9→55.0→57.7
合格者平均:62.1→59.3→58.2→61.9
総点(400点満点)
受験者平均:275.6→267.9→257.6→248.1
合格者平均:307.7→297.8→289.1→286.3
今年は算数の受験者平均と合格者平均の差が20点あり例年より高めです。
しっかり勉強しておけば点数につながる問題がばかりなので、実力差があらわれやすかったと思います。
それでは少し整理の仕方で差が出そうな問題です。
(問題)H30 大阪星光学院中学校 算数 大問4
40人のクラスで算数のテストをしました。問題は全部で3題あり,1番の点数は2点,2番の点数は3点,3番の点数は5点です。どの問題も正解以外は0点として点数をつけます。クラスの平均点は5.15点であり,2番を正解した人数と3番を正解した人数は同じです。右の表は,このクラスの成績を点数別にまとめたものです。
(1) 表のアは[ ]人,イは[ ]人です。
(2) 1番を正解したのは何人ですか。求め方と答えを書きなさい。
(1) 簡単に出しておくと
アとイの点数の合計:5.15×40-10×3-7×7-3×8-2×5-0×2=93点
アとイの人数の合計:40-3-7-8-5-2=15
から鶴亀算よりアは
(93-5×15)÷(8-5)=6人
イは
15-6=9人
とわかりました。
(2) それぞれの点数の組み合わせは
0点…0
2点…2
3点…3
5点…2+3または5
7点…2+5
8点…3+5
10点…2+3+5
となります。
ベン図を描くと5点になるのは緑と黄の部分で5点は9人より
緑+黄=9
また2番と3番を正解した人数は同じより
青+緑=紫+黄
つまり
黄-緑=青-紫=8-7=1
で和差算から
黄=(9+1)÷2=5
緑=(9-1)÷2=4
とわかりました。
よって1番を正解した人は
赤+紫+水+緑=5+7+3+4=19人
となります。
ベン図はたとえ使う必要がなくても描いてみるくらいがちょうど良いので、描いてみるのも手です。
がんばってください(畠田)
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